緒方貞子
緒方貞子物語 難民の命を救った小さな巨人
Sadako Ogata
世界では1億人以上が住む家を追われ、故郷の国をも捨てて生きていかなければなりません。彼ら難民の命を守り、いつか我が家に帰れるように働いている人たちがいます。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)です。
緒方貞子は東西冷戦が終結し、世界が大きく変わるタイミングで、日本人として初めての難民高等弁務官として10年間も務めました。イラクから逃れたクルド人、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に巻き込まれた人など何百万もの命を国連加盟国の軍隊も使って守っていったのです。
1927年、外交官の子として生まれた貞子は、聖心女子大学を卒業後、アメリカに留学して政治学者として上智大学などで教鞭を取りました。1968年、市川房枝に誘われ国連総会に日本代表団として加わったことが、彼女の人生を大きく変えました。
晩年は国際協力機構(JICA)の理事長として、開発途上国を支援する人たちを指揮するなど、最後まで現場主義を貫いた人生でした。
先生へ 指導のコツ
動画をより深く
子どもたちが理解し、
考えるために
視聴後に簡単な声かけや感想を聞く事で、子どもたちの理解はより一層深まり、考える力が身につきます。こちらのアニメ手引き書をご活用ください。
声かけ集
(1)貞子の物語を見て、どのシーンが一番心に残ったかな?
(2)キミから見て、貞子はどんな人だと思う?
(3)貞子は、平和がとても大切だと考えました。どうしてそう思ったのでしょう。
(4)難民ってどんな人の事だと思う?
(5)キミは、将来どんなことをやりたい?
そして、それをやり遂げるためには何が大切だと思う?
(6)「私はこんな風に思った」「私はここが面白かった」など、
お友達といろんな話をしてみましょう。
また、おうちの人にもDVDで見たことを教えてあげましょう。
ご感想や授業で活用されている
様子の写真など、お気軽にお寄せ下さい。