はじめに
株式会社CDG代表取締役会長の藤井勝典にはかねてから、日本の将来を背負う子供たちに夢と希望を抱いてほしいという願いがありました。彼らこそが国の明るい未来を築く担い手だからです。ところが昨今の世相は政治的、経済的、自然環境的にも目前の問題対応に翻弄され、残念ながら、長い目から見た子供の精神的な成長という面での対応が十分とはいえません。
藤井は1974年にCDGの前身クリエートを創業し、以来セールスプロモーションから始まってマーケティング・ソリューション・カンパニーへと業容を拡大してきました。その間、常にビジネスの知恵を絞り、顧客との人間関係構築に励み、今日の年商百億円企業に至っていますが、そのよりどころとなったのは「心の経営、感謝の経営」であります。人間として正しい心をもち、感謝と謙虚の気持ちを忘れず、世のため人のために尽くす企業になろうと固く肝に銘じ、社員にもそれを実践させてきました。
しかし、「言うは易く行うは難し」です。学校教育を終え、成人した人間にいきなりその実践を願っても、打てば響くという柔軟さはなかなか期待できません。根気よく社員教育を行い、少しでもその理念に近づくべく日々、努力を続けています。
これがもしまだ柔軟な頭脳をもっている子供が対象であるなら、はるかに容易に理解され、自然と心の滋養となって深く沈潜し、以後、成人してからもその大いなる発露が期待できるのではないでしょうか。その意味で、「世のため人のため」に尽くした人物や偉人に幼少のころから親しんでもらい、高邁な生き方を知らず知らずのうちに身に着けてほしい。そうすることで将来成人したときに、実業家であれ政治家であれ学者であれスポーツマンであれ、何らかの形で日本の国づくりに貢献してくれるのではないか。そう藤井は考えました。
以上のような趣旨から今般、その具体的方法として幼児用の絵本やアニメーションを制作し、それらに親しんでもらう目的で、藤井の個人的な拠出金でもって公益財団法人「藤井財団」を設立した次第であります。そして、「世のため人のため絵本シリーズ」を刊行しました。子供の人間としての精神的な成長にささやかな貢献ができれば、藤井財団としてこの上ない喜びであります。
藤井財団とは
公益財団法人 藤井財団
設立趣意書
豊かな創造性と変革への意欲、進取の気性、柔軟な対人関係構築力、そして人間としての誠実性は、社会のどんな分野であれ、リーダーとして求められる必須の資質です。起業する人、会社組織を指揮する人、発明発見をする人、社会貢献をする人など、これらの人たちの活躍で社会は発展します。
ところがそういう人材は一朝―夕で育つものではありません。会社であれば、新入社員教育や幹部社員教育などを通じて、一歩でも理想像に近づけようと、多大の費用と労力を投じて育成していきます。しかし残念ながら、これは付け焼刃的な域を出ないと言つても過言ではないでしょう。なぜなら成人したこの年齢になると、情操や性格面での生物的な成長がほぼ終わってしまい、柔軟性が乏しくなっているからです。「鉄は熱いうちに打て」と申します。大人になってからではなく、大学生になってからではなく、まだ脳があらゆることを受容しようと待ち受けている幼少期にこそ、かかる資質への自然な順応を試みるべきではないでしょうか。知らず知らずのうちに、身につけてほしいのです。
そのための第一歩として、リーダーたち、偉人たちを描いた絵本に親しんでもらい、さらにはアニメーションを見ることで、より深く先人たちの像に近づいてほしいと考える次第です。幼少期に絵本や偉人伝に触れることは、子どもたちの夢をふくらませるだけでなく、必ずや大人になってからも本を読む習慣ができるでしょう。子どもに夢と希望を持たせる。この目的を達成するため、「財団法人藤井財団」を設立し、リーダーたち、偉人たちの絵本出版やアニメ制作などを行ってまいりたいと決意する次第であります。
平成26年8月18日 設立発起人一同
代表あいさつ
代表 藤井 勝典
このたび平成26年8月に公益財団法人「藤井財団」を設立しました。これは子供たちに夢と希望を抱いてもらい、将来成人したときに、その豊かな気持ちで、日本の明るい未来を築いてほしいと願って設立したものです。
子供たちの健やかな育成を図る重要性は誰もが知っていますが、たやすいことではありません。しかしそのささやかな一歩として、幼少のころから、「こんな人間になりたい」「こんな夢を実現したい」と、自ら考える力をつけてもらうのが一番の近道ではないかと考えます。
ではどうすればその力がつくのでしょうか。その重要な原動力は「読書」ではないかと私は思っています。携帯電話やスマートフォンなどのITも情報収集ツールとして有用です。しかし自己の「人間力」を高めるためには、面倒くさいと言われるかもしれませんが、昔ながらのオーソドックスで陳腐な「本を読む」という行為にかなうものはありません。
ところが現代の成人も子供も、残念ながら読書からどんどん遠ざかり、むしろ苦手にさえなっています。これでは日本の将来を担う子供たちの精神的成長がはなはだ心配です。そこで私は読書に親しむ第一の入り口は「絵本」だと思うのです。幼少期に、人のため世のために尽くした偉人伝や人物伝を読むことで、けがれを知らない純な心に理想という栄養素を与えることができるのではないでしょうか。
この目的で私は「世のため人のため絵本シリーズ」を計画し、ぜひ幼児期の子供たちに読んでもらいたい、できればご家族の方にも読んでもらいたいと、実行に移すことにしました。そして将来はアニメーションにも広げ、ささやかながら子供たちの情操教育に尽くしたいと念願しています。
沿革
2014年8月 一般財団法人 藤井財団 設立
2015年3月 公益財団法人認定
財務内容
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大阪府大阪市北区梅田1-1
大阪駅前第3ビル7F
TEL: 06-6450-8025
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